ゆるのび読書日記

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【純文学】人間失格/太宰治【感想】

こんにちは、広茂実理です。

今回紹介させていただきたいのは、ラノベばかり読んでいた私が純文学の魅力を知るきっかけとなった1冊です。

 

◆作品について◆

書名:人間失格

著者:太宰治

ジャンル:純文学

 

 

~こちらは飾らない文章表現が好きな方におすすめしたい1冊です~

 

◆あらすじ◆

「私」はその男の写真を三葉、見たことがあるーーこの一文から始まる物語は、『その男』である主人公が記した「三つの手記」と、その手記を入手した人物の「はしがき」と「あとがき」で構成されています。

物語のメインである手記は、書き手である葉蔵が自身の人生を振り返る形で描かれており、人間の弱さが飾ることなく表現されています。

自分は異質であり、人に悟られないよう「道化」を演じる葉蔵。成長していくにつれ、様々な「遊び」を覚えていきます。

 

【感想】

始まりの一文から一気に物語の世界観に惹き込まれました。導入として見事な表現だと感動したものです。

中編小説という理由だけではない重みのためサラッと読めるものではありませんが、格好をつけずに表現された本作は共感を得やすいのではないかと感じました。

噂通りに暗いので、読んだ後も感情が少し引きずられてしまいましたが、文学としての面白さは流石ながらに抜群です。

 

〇まとめ〇

「文豪の作品」、「純文学」など、『難しそう』と敬遠する方もいるかもしれませんが(管理人がそうでした)、悩みもがいている姿は時代を超えて共感できるストーリーかと思います。

多くの人が「タイトルは知っている」作品。

是非、興味を持たれた方はお手に取ってみられてはいかがでしょうか。

 

最後までお読みくださり、ありがとうございます!